≪大根田真による油彩画の特徴≫
大きな特徴はオイルを使わないこと・油彩用絵筆を使わないこと
従来の油彩技法の無駄を徹底的に排除することがむしろ
油絵の具の無限の可能性を惹きだして
細密画も水彩的表現も日本画的表現もパステル画的表現も簡単にできることです。
今の時代はキャンバスよりもクリーム色の画面の上質なパネルに描くことをお薦めします。
ジェッソにてマチエルを創ります。パテと壁塗り用ローラーの使い方がポイントです。
光を表現したいなら寧ろ、真っ黒の画面からのスタートをお薦めします。
水彩的表現も日本画的表現もパステル的表現もジェッソの量の加減次第です。
ローラー掛けの後のサンドペーパーは、包丁を砥石で研ぐことがヒントとなります。
そして車のワックスがけの感覚で力をまったく入れないことが大切です。
いちばんのポイントの絵の具は魔法の16色セレクトメンバーで万能の色彩表現が実現します☆
外国製の高い絵の具を買う必要など全くありません。
色は自分で創るものですし隣の色との組み合わせで、如何様にも変化していくからです。
それぞれの透明感・不透明感を理解して色同士でアシストし合うのです☆
長年かかって辿り着いたベスト16を紹介します。
※白だけ50mlをお薦めしますが、他は40mlをお薦めします。
我々のオイル不要技法には絵の具の新鮮さが必要だからです。
クサカベ・チタニウムホワイト No277
(最も黄ばまない白です)
クサカベ・パーマネントイエローディープ No123
クサカベ・パーマネントイエローオレンジ No122
クサカベ・バーミリオン(ヒュー) No167
(いちばん綺麗な赤です)
クサカベ・キナクリドン マゼンタ No008
クサカベ・バーントシェンナ No206
クサカベ・セピア No211
クサカベ・オリーブグリーン No086
(この透明度が自然界表現に欠かせません)
クサカベ・クロムグリーンペール(ヒュー) No082
クサカベ・バイオレットグレーNo1 No235
クサカベ・ウォーターブルー No041
クサカベ・オーロラブルー No037
クサカベ・オリエンタルブルー No035
クサカベ・サファイアブルー No036
レンブラント・ランプブラック No702
(最も色褪せない黒です)
クサカベ・ブルーコンポーゼ(特注・非売品)
ペインティングナイフはCLAESSENS社の雫部分10cmが最高に使い易いです☆
画材屋さんではなく、ホームセンターで揃えるものとして
筆立て・絵の具キャップを開けるペンチ
マチエル創りのための大きなパテ・壁塗り用ローラー
絵を描くときには目線と画面が90度になることが大切ですから卓上イーゼルは必須アイテムです。
長時間、描き続けるためには肘をついて描くことで肩を守ることができます。
さらにはイーゼルに棒を立て掛けて、手首を充てて固定して描くことで
細部もブレることなく描くことができます。
現代の油彩絵の具には最低限のオイルは含まれていますから
水彩のように絵筆に絵の具を浸み込ませるのではなく
オイルを使わずに油彩絵の具を絵筆で盛って画面上で伸ばしていくことが
透明感のある作品へ繋がります。
パレット上で混色することなく、画面上で平筆で混ぜていきます。
準備・片付けを簡略化することも、無理なく長く描き続けるための要素です。
パレットは紙パレットがお薦めです。
油彩道具一式買いは、価格は高くて無駄が多いです。
特に木箱ケースなど不要で画材入れなどは何でも良いのです。
画家の最大の武器は絵筆ですが、油彩用絵筆は無駄に長くて豚の毛が固すぎてダメです。
トールペイント用のATHENA製の平筆とニュートンの細密筆がお薦めです。
何故なら・・・お箸や鉛筆を使い慣れて育った我々には、そこに原点があるからです。
画面上で平筆によって往復ビンタを繰り返すようにして
絵の具を滑らかに混合することがポイントなので
毛の部分が長いものは新聞紙で往復ビンタをする感じてやりづらいです。
下敷きで往復ビンタをする感覚が大切なので
毛の部分が短い平筆のシリーズで、大きさ違いを揃えることがお薦めです。
また新品の筆と古くなった筆を、硬さや毛の乱れ方によって使い分けていくことが
どんな表現でも可能にするための秘訣ですから、古い筆もある程度は必要となります。
僕は常時30本の筆を以下のバランスで揃えています。
WINSOR&NEWTONのSeries7 MINATURE 000・・・新旧併せて5本
ATHENA SERIES 7050 2・・・新旧併せて5本
ATHENA SERIES 7050 4・・・新旧併せて5本
ATHENA SERIUS 7050 6、8、10、12、14、16・・・新旧併せて8本
今までは少し古くなった筆は絵画教室の生徒さんにプレゼントしていました。
非売品のブルーコンポーゼが欲しい方や
少し古くなった絵筆が欲しい方はこちらから御連絡ください。

以上の内容を完全に理解出来れば、僕や田代さんのような表現が簡単に出来るはずです。
今宵も皆様の作品制作意欲が高まる時間となりますことを願っております☆
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